セミナー1「本田直之先生 パーソナルブランディング」

3月27日の金曜日、レバレッジリーディングなどのレバレッジシンシリーズで有名な本田直之さんのセミナーに参加してきました。


今回のセミナーでは、100年に一度の不況の中、個人はどのようにして生き残っていくべきか、そして生き残るためにいかにパーソナルブランディングを構築するか、その手法をテーマとした「パーソナルマーケティング」についてでした。
ここでいう「パーソナルマーケティング」とは、「うまく自分をプロデュースして、アピールすること」であり、いわゆるパーソナルブランディングの構築もこのパーソナルマーケティングの一貫に組み込まれています。

では、なぜ「パーソナルマーケティング」が必要なのでしょうか。その時代背景には以下の3つの状況の変化があります。

  • 会社依存→個人サバイバル
  • 連続   →非連続(ex 終身雇用ではなくなってきている。時代に不確実性が増している。)
  • 大企業  →個人スキル


すなわち、今までとは異なり、大企業の時代から無名の個人に時代に移ってきている。そして、100年に一度の金融危機は、100年に一度の個人にとってのチャンスであるとのことでした。

ここで1998年と2008年のビジネス書ベスト50を較べると、個人の時代という意味で興味深いデータがあります。1998年では、大企業論や経営論、ソニーやアップルといった大企業やマクロの話の本ばかりで、個人のスキルを扱う本はほとんどありませんでした。他方、2008年のビジネス書ベスト50はほとんどが個人のスキルを扱う本となっています。例えば、勝間和代さんや本田直之さんの本などが代表的な例です。まさに時代は個人ということです!

そして、これからは個人の時代になるという状況の下、いかに「パーソナルブランディング」を形成するのか、そして自分の実績を表現するのかをまとめたものが「パーソナルマーケティング」のノウハウです。今回のセミナーの内容は、7月に発売される予定の本田さんの新刊に書かれている内容を先取りしての本邦初公開のネタだとのことです。

パーソナルマーケティングの流れは以下のようになっています。

Profile+スキル(Profileの作成+Storyを加える)
→Needs(相手が何を知りたいかを知る。ターゲットを絞る)
→Logic(自分の考えを体系立てる)
→Contents(項目を作る。)
→Promotion(ブログやHPといったセルフメディア、マスメディアへのアクセス)
→Personal Brand(自分のブランドを作る。自分の打ち出している方向とイメージを一緒にする。名刺、オフィス、メールなど)
→Credibility(パーソナルブランドが出きると発言に重みが出てくる。)

上記の流れを、シリーズで累計100万部を売った本田さん自らの経験や、本田さんがプロデュースした人の話をまじえながら説明していました。

以上、本田直之さんのセミナーについてざっとレビューいたしました。
<参考文献>

本田式サバイバル・キャリア術

本田式サバイバル・キャリア術

【コメント】今回のセミナーの1/3ぐらいは本書で書かれている内容に基づいていました。サバイバルの時代をいかに生き抜くかが書かれています。



パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す

パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す

【コメント】本田さんが翻訳し、2005年に発売された「パーソナルブランディング」です。正直あまり記憶に残っていないので、これを機に読み直そうと思います。


レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング

【コメント】レバレッジシリーズはたくさんありますが、個人的に一番好きなのは、レバレッジリーディングです。2年ぐらい前に本書を読んだとき、「速読より多読」「年に400冊を読む」にはかなり感銘を受けました。読書の面白さ・大切さ・効用がわかります。


なお、最近のビジネス書でヒットしている以下の本は、本田さんのプロデュースによるものです。

最少の時間と労力で最大の成果を出す 「仕組み」仕事術

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仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)

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