セミナー3「小室淑恵さん ワークライフバランス②」
前回の続きです。小室さんはプレゼンの本も出しているだけあり、プレゼンも抜群に上手でした。
- 作者: 日経ビジネスアソシエ,小室淑恵
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: 雑誌
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今まで私が見てきたプレゼンの中でも間違いなく3本の指に入るくらいプレゼンがうまく、会場にいた人たちもみんな小室さんの話に引き込まれていました。
私が感じた小室さんのプレゼンの主たる特徴としては以下の3つが挙げられます。
- 統計的数字の根拠をきちんと引用している。
- 社会的背景、経済の流れを説明している。
- 共感できる雑談が多い。
1、2に関しては昨日のレビューの通り丁寧に説明されていて非常に納得感がありました。ワークライフバランスや子育ての分業の話になると、えてしてジェンダー論に話が向いてしまいがちですが、小室さんの話はむしろ社会的・経済的な必然性からワークライフバランスを説明して、個人的には非常に理解しやすかったです。人口動態や企業のビジネスモデルからワークライフバランスのニーズを説明する点も新鮮で興味深かったです。
もちろん1、2だけならば話が堅くなり退屈になってしまいますが、さらに③の要素が加わることで小室さんならではの幅のある非常に個性的なプレゼントなっていました。
例えば以下の通りです。
- 子育ての話
「赤ちゃんがなかなか寝付かず、何度が挑戦しそっとベッドに置いて、やっと寝たと思ったら、狙ってたかのごとく、ドアが開く音がして、そのタイミングで夫って帰ってくるんですよ。本当に殺意を覚えますよね(笑)赤ん坊は起きるし、夫は不機嫌になるし、私ももっと不機嫌になって、結局朝4時まで議論です(笑)」
- 家事の分業の話
「夫が朝ごはんを作ってくれたんですが、なぜか2時間もかかって、出てきたのがご飯とお味噌汁だけなんですよね。それでお味噌汁を飲んでなんとかコメントをひねり出し、「出汁が効いているね。」っていったら、『そうだろっ、朝から1番出しをとったからね!」って言うんです。
朝から出汁なんかとらずに出汁のもとでいいと思いますが、せっかく作ってくれたから『さすがだね!これからは朝食のヒロシって呼ぶわ』って行ったところ、調子に乗ってその日から『ヒロシの朝ごはん日記』ってブログを書き出したんですよね。家庭では、いかに夫に気持ちよく家事をやってもらうかがポイントです(笑)」
こんな感じでレジュメには書かれていない日々の雑談がたくさんあり、聞いてても飽きず面白かったです。ただ、話し出すと止まらない感じではありましたが(笑)
以上、小室淑恵さんのレビューでした。皆さんも一度ワークライフバランスについて考えてみてはいかがでしょうか。