前回の続きです。小室さんはプレゼンの本も出しているだけあり、プレゼンも抜群に上手でした。小室淑恵の超実践プレゼン講座 (日経BPムック)作者: 日経ビジネスアソシエ,小室淑恵出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/12/11メディア: 雑誌購入: 11人 クリ…
先週、ワークライフバランスの第一人者である小室淑恵さんのセミナーに参加してきたので、そのセミナーの内容について軽くレビュー致します。 小室さんは、資生堂に勤務した後、独立し、育児休業者・介護休業者の支援プログラムの提供やワークライフバランス…
前回の続きです。田中氏に対する私の質問の趣旨は以下の通りです。 「貴重なお話ありがとうございました。レモンとピーチについてのお話が非常に興味深かったです。今後はピーチのような金融商品が出回る必要があるというのは、まったくの同感です。今回のサ…
先日、不動産証券化協会主催の第4回ARESマスターコンベンションに参加してきましたので、内容を軽くレビュー致します。途中からしか参加できなかったのですが、その中でも国際公共政策研究センター理事長であり、経済評論家でもある田中直毅氏の講演が興味深…
前回の続きで邦銀の収益体質についてです。銀行の収益源は主に以下3つでした。 預金金利と貸出金利のスプレッド 金融商品・サービス提供による手数料 金融資産の保有・売買から得られる収益 邦銀は収益力を強化するために、上記2に力を入れていきました。し…
6月9日の日経新聞の経済教室は、マッキンゼーの本田圭子さんによる寄稿で、内容は邦銀の収益改善について書かれています。本田さんといえば、バリュエーションのバイブルである「企業価値評価」を翻訳していることでも有名です。 企業価値評価 第4版 【上】…
本日は以下の1冊をご紹介したいと思います。世界経済はこう変わる (光文社新書)作者: 小幡績,神谷秀樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/05/15メディア: 新書購入: 6人 クリック: 18回この商品を含むブログ (18件) を見る 強欲資本主義論の神谷氏とキャン…
「今は地価が下落傾向にあるが、地価が上昇しさえすれば景気が回復するはずだ。」 かすかな記憶ですが「ナニワ金融道」で、バブルが崩壊した後の街中の中小企業の経営者の会話でも上記のようなものがあったと記憶しています。 今まで何度か地価に関するニュ…
前回では、地価と景気の因果関係について述べました。関連で経済学の教科書によく出る例え話で、「銀座のコーヒー」も有名です。ここで質問です。 銀座のコーヒーはなぜ高いのでしょうか? 上記の質問に対し、「銀座の地価が高いから」と答えるのが一般的だ…
本日は以下の1冊を御紹介します。15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?作者: 慎泰俊出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/04/17メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 62回この商品を含むブログ (17件) を見…
本日は、昨今の金融危機を金融政策の切り口から分析をしている以下の本をご紹介致します。 この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)作者: 高橋洋一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/12/16メディア: 新書購入: 7人 クリック: 135回この商品を含むブロ…
最近更新をしていなくて申し訳ございませんでした。本日久々に会った友人から「最近ブログを更新していないね。」といわれ、読者がいることのありがたさを再認識するとともに、その期待に応えていないことを反省しました。ネタのストック自体はかなりあるの…
本日は、現在早稲田大学の教授で、かつては大蔵省国際金融局長、財務官を歴任し、巨額の為替介入により「ミスター円」と言われ、世界に名を轟かせた榊原英資氏による世界経済を分析した以下の1冊をご紹介したいと思います。 間違いだらけの経済政策 (日経プ…
3月27日の金曜日、レバレッジリーディングなどのレバレッジシンシリーズで有名な本田直之さんのセミナーに参加してきました。 今回のセミナーでは、100年に一度の不況の中、個人はどのようにして生き残っていくべきか、そして生き残るためにいかにパーソナル…
3月23日に発表された公示地価では、全国的に地価の下落が顕著でした。アナリスト達は、今回の下落をどのように分析しているのでしょうか。以下、4人のアナリスト・エコノミストの意見を御紹介します。各アナリストの論点は以下の通りです。 「東京圏・名古屋…
本ブログにおいて、日本経済が不況の陥った要因として、「円安バブルの崩壊」および「不動産バブルの崩壊」の2点であると以前書きました。3月23日に国土交通省から、公示地価が発表されましたが、1月に発表された地価動向と同様に地価の下落が激しく、不動産…
サブプライムショックの原因として「行き過ぎた投機」や「投資ではなく、投機だった」という批判がみられます。投機という言葉には非常にネガティブな側面がある一方で、使われ方としては得てしてあいまいです。 では、投機とはいったい何なのか。そしてその…
前回の続きで、「リーマンは救済されなかったのか」についての議論を考えたいと思います。今回は二つ目の仮説として慶応大竹森先生の議論を御紹介いたします。第一回で書いたようにベア、フレディマック、ファニーメイ、AIGが救済され、リーマンが救済されな…
前々回では、急激な円高は円キャリートレードの巻き戻しであると述べました。そうこう言っているうちに、ここ1ヶ月ほど、1ドル100円近くまで売られ円安になり、先週また円が買われ、一時1ドル93円までの円高になりました。円安になったり、円高になったりと…
本日は「週刊こどもニュース」でも有名な池上彰さん著の「45分でわかる14歳からの世界金融危機」をご紹介したいと思います。45分でわかる! 14歳からの世界金融危機 (45 MINUTES SERIES 1)作者: 池上彰出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2009/02/26メデ…
大手不動産ファンドのパシフィックホールディングスが倒産しました。詳細は帝国データバンクのサイトをご確認ください。 サマリーは以下の通りです。 パシフィックホールディングス(株)(資本金196億3947万4550円、千代田区永田町2-11-1、代表織井渉氏ほか…
本日は以下の本をご紹介したいと思います。「超具体化」コミュニケーション実践講座作者: 小宮一慶出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2009/02/17メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログ (14件) を見る「ビジネスマンのた…
前回の続きで「リーマンが救済されなかった理由」について考えてみたいと思います。まず最初は、金融機関で国際金融業務の実務畑に長年従事した堀川直人氏著書の「ウォール街の闇」よりリーマンが破綻した理由を引用したいと思います。 1.リーマンの経営危機…
現在「日本経済の不況の原因は何か」を書いていますが、ここでは世界金融危機の原因については直接は言及せずに話を進めています。すなわち、世界金融危機を所与のものとして、日本経済の不況の原因を書いている状況です。というのも、日本経済の不況の原因…
100年に一度の不況と言われている昨今、経済学は適切な処方箋を提示し、世界の救世主となりえるのでしょうか。それとも、所詮机上の理論である経済学は、世界襲う不況に対して無力なのでしょうか。経済評論家やエコノミストの中には従来の経済学では、現在の…
今回から新たに「読書日記」のカテゴリーを設けました。通常の経済のコンテクストではまず紹介することができないけれど、私が感銘を受けた、また非常に示唆富んだ本だと思う1冊をご紹介したいと思います。第一回目は司法試験のカリスマ伊藤真さんと「ハーバ…
ここ最近はずっと為替の話を書いてきました。具体的には、円安バブルが起こった経緯、円キャリートレードの仕組み、カバー付き及びなし金利裁定条件、為替はどのように変動するのか、為替の動きを理論で説明できるのか、といったことについてです。念のため…
無駄に為替の話が長くなっております。早く不動産の話に進みたいので、予定よりも簡素化して、為替の話を終わらせたいと思います。前回の為替の話では、為替の動きは正規分布でかなりよく近似が出来るということを述べました。では、どのくらいよく説明でき…
前回まで為替の話をずっとしてきましたが、今週に不動産に関する重大なニュースが二つあったので、そちらをご紹介したいと思います。 地価下落、ほぼ全地点に 国交省1月調査、名古屋圏の下げ目立つ SFCG、民事再生法を申請 一つ目のニュースは、国土交…
クー氏は講演で、「(2008年ノーベル経済学者である)少し風変わりな経済学者(実際はもっと厳しい言葉で揶揄していました)クルーグマンもブログで公共投資の重要性を認めた」といっていたので、クルーグマンのブログで記事を検索して見ました。すると、クルー…